┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ケアタウンメルマガ元気いっぱい ┏┏ 第513号 ┏ 2018/07/12(Thu) ┃ https://caretown.com/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼今週の目次▼ [1] ムロさんの学び:2040年に向けて「今でしょ!」 ~今から始める共生型社会保障づくり~ [2] 最新業界ニュース [3] 今週の「駆け込み寺」 [4] 「仕事が速い人はどんなメールを書いているのか」 (平野友朗著:文響社 定価1,350円+税) [5] 東京スクールのご案内 [6] 今週のおしらせ [7] 編集後記 この度、西日本を中心とした記録的豪雨で亡くなられた方々の冥福を祈 るとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 また被災者支援のために奔走されている医療・介護・福祉関係者の皆様方 に心から敬意を表します。一日も早い復旧と復興を願っています。 ↓↓↓ 東京スクールのお知らせ ↓↓↓ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ⇒「新シリーズ!高室センセイの本音の勉強会」(定員15名限定 残席7名) ※隔月で旬なテーマを取り上げ実践的に学べるスキルアップの場です。 │テーマ│「漂流する家族と家族介護の葛藤~今、そこにある危機~」 │日 時│7月28日(土)13:00~17:30 (受講料6000円:メルマガ会員5000円:スクール会員4500円)  │申し込み│WEBにて→https://caretown.com/honne/honne3007.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ ムロさんの学び ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ===2040年に向けて「今でしょ!」~今から始める共生型社会保障づくり~=== 日本の社会はここ40年(1980年頃)で様変わりしました。まさに 予想外・想定外です。なにが変わったか・・・あまりに多くすぎます が、まずは「一億総中流社会」が「格差社会」になりました。人口右 肩上がり社会が「少子高齢化社会」になり、人口右肩下がり社会にな りました。政府がいくら笛を鳴らそうがダダ下がりの様相に根本的変 化は起こせず、2040年には1億1千万人を切ることがリアルになって います。 なぜ、そうなっちまったか・・・ ミスター介護保険といわれた元厚労省官僚の山崎史郎さんは、「日 本の社会保障は、家族・雇用(職場)・地域が深く影響し合いながら 発展してきた。しかしこれらの社会環境が大きく変化して結果」だと 喝破します。 1990年代以降、家族が核家族化でなく「単身化」している事実。 その原因が未婚・離婚・死別・・・そして生涯未婚率はすさまじく上 がっています。それは団塊ジュニア世代が就職氷河期にドンピシャと なり、とても結婚する余力がなくなったことにあります。 日本のお家芸だった終身雇用制。就職すればエスカレーター式に 上っていく年功序列方式だった働き方が、リーマンショックのあおり を受け、新卒採用がままならず、そのまま「非正規化」にスライド。 今ではすっかり浸透し、結果的に不安定労働者が増えました。まさに 「雇用が崩れた」わけです。 そして深刻なのが地域(地方)です。地方の若者の首都圏への流入 が今も収まらないという事態・・・平成の大合併で3200の市町村が 1900に!このままでは地方自治体が消滅(合併)する日も遠くない 事態になっています。 戦後の日本社会は人口上昇で成り立っていました。終戦後の7千万 人が高度経済成長で70年代には1億人を突破。働き手が増え、加工貿 易で稼ぐ「世界の工場」がニッポンでした。地方の若者が都会で結婚 し核家族を作りました。すると一般消費財がバンバン売れました。一 家に1台の車がやがて家族に1台に。それはテレビや電話にも波及しま した。 まさに「イケイケドンドン」なニッポン繁盛期、それが続いたわけ です。 しかしここに来てブレーキが・・・高齢化と少子化です。 山崎氏がなぜ2040年を問題視するのか・・・それは高齢者総数が 3900万人となり、そして団塊ジュニア世代が65歳の高齢者層に突入 するからです。さらに生産年齢人口が今より1750万人減って6000万 人になることも強烈です。 だからこそ、社会保障そのものを効率化し保障のカタチを多様化す ること。そして「支え合い」の仕組みを今のうちに再構築することが 必要だと強調します。 私は15年前から「高齢者が高齢者を支える社会に!」と語ってきま した。日本の年金は仕送り方式。いまの働く世代は源泉税に消費税に 健康保険料と介護保険料を払い、さらに高齢者の年金まで仕送りして いる・・・これはあまりにきついからです。 その解となるキーワードが山崎史郎さんが提案する「共生型の社会 保障」です。地域包括型ケアから共生型ケア・・・まさに日本の社会 保障の軸足を移すのは「今でしょ!」ではないでしょうか。 ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ 最新業界ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.特養人材8千人超確保可能~第7期新設分、従来施策で~(埼玉県)             埼玉県は7月3日、18~20年度の県高齢者支援計画期間中に新たに整 備予定の特別養護老人ホーム3679床に対して、必要な介護人材8244人 分を確保するという計画案を県議会地域保健医療計画特別委員会に示し た。人手不足で多くの空床がある中で、2月定例会では計画の実現性に 疑問が呈され、継続審議となっていた。県は従来施策の実績を基に「確 保できる」と言い切るが、「実現できるとは思えない」という声が相次 いだ。 2.待ったなし「病介連携」(日本介護支援専門員協会)  4月の診療報酬・介護報酬同時改定で、医療と介護の連携役が託され たことについて、日本介護支援専門員協会の柴口里則会長は、次期改定 に向けて実践を積み上げていかなければならないと話す。自らも現場の 介護支援専門員として「病介連携」に取り組む。 -------------------------------------------------------------------- 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/ -------------------------------------------------------------------- ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ 今週の「駆け込み寺!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 「家族が同居していても、夫は高齢で認知症、同居の息子は介護に協 力的でない。家族が同居していても、しっかりとした介護がされていま せん。連絡がつかないことも度々です。命にかかわることが起こりそう で不安です」(M.Yさん ケアマネ歴4年 女性) 【ムロさんの助言】 いま、親と同居する失職したままの息子たちがいます。熱心に介護を するあまり再就職ができなくなる場合と元々、あまり働く意欲もなく、 いわゆる「パラサイト」してきた40代の息子がいるケースです。この場 合、高齢の妻にかなりの負担がかかっているようですね。このようなケー スこそ、抱え込むことはせず、地域包括支援センターに持ち込み、地域ケ ア会議で取り上げてもらいましょう。息子さんがなんらかの精神疾患か知 的障がいがあるかもしれません。就労支援という意味では生活困窮者支援 の相談員に助言をもらいのもよいでしょう。まずは地域包括支援センター と共同歩調で動くことをおススメします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ ムロさんの本棚から ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 「仕事が速い人はどんなメールを書いているのか」 (平野友朗著:文響社 定価1,350円+税) 【ムロさんの書評】 ここ数年のコミュニケーション変化の一番は「携帯電話で話すことの激 減」ではないでしょうか?本当に鳴らなくなりました。その代わりに増えた のはメール機能。ショートメールにLINEメール、そして仕事メール。ケア の現場でも事業所間だけでなく家族とのメールやりとりが急増していると耳 にします。と同時にメール文に悩む人も増えているよう。本書はビジネス メールを添削・指導するプロのメールコンサルさん。「メールが多すぎる」 「新着メールが気になる」「返信に時間がかかる」などの悩みを抱える人に、 具体的に書き方指南をしています。例えば、「1行空きできれいに整える」 「ブロック化と箇条書きで理解度アップさせる」などです。メール文に悩む みなさんに推薦の一冊です!(^^)! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ★…‥━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東京スクールのご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━‥…★ ≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階) ≪申込み≫ホームページより→ https://caretown.com/tokyo/ (メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!) ⇒「新シリーズ!高室センセイの本音の勉強会」(定員15名限定 残席7席) ※隔月で旬なテーマを取り上げ実践的に学べるスキルアップの場です。 │テーマ│「漂流する家族と家族介護の葛藤~今、そこにある危機~」 │日 時│7月28日(土)13:30~17:30 (受講料6000円:メルマガ会員5000円:スクール会員4500円)  │申し込み│WEBにて→https://caretown.com/honne/honne3007.html ★…‥━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今週のおしらせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━‥…★ ◎中央法規:月刊ケアマネジャー6月号高室流自分の磨き方入門 └→「自己覚知力」(Vol.3) …◇ 編集後記 ◇……………………………………………………………………… 先週は想定外の豪雨でした。西日本と四国を襲った豪雨は「観測史上最大 規模」であり、「平成30年の西日本豪雨」と命名されたようです。10日の時 点で犠牲者は日々増え、死者は13府県で159人。安否不明者も依然として56 人おり、多くの高齢者が河川の氾濫で犠牲になりました。想定外なのは豪雨 による増水や堤防の決壊だけでなく、山からの鉄砲水と土石流のすさまじさ です。東日本大震災に次ぐ大災害ともメディアは報じています。 東日本大震災で日本が一つにまとまったように、この豪雨災害が日本の次 なる転換点のきっかけとなることを願ってやみません。<ムロ> 個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro ケアタウン総合研究所: http://www.facebook.com/caretown.jp …………………………………………………………………………………………… ■ 全てのお問い合わせはこちらまで→ info@caretown.com ■ ご感想はこちらまで→ koe@caretown.com ■ 購読申込→ m@caretown.com ■ 配信停止→ mag@caretown.com ■ 東京スクール申し込み→ i@caretown.com 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 編集及び発行責任者:S.Takamuro 提供:ケアタウン総合研究所( https://caretown.com/ )