┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ケアタウンメルマガ元気いっぱい ┏┏ 第527号 ┏ 2020/04/24(Fri) ┃ https://caretown.com/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼今週の目次▼ [1] ムロさんの応援:「心の免疫力を上げよう~レジリエンスがあなたを守る~」 [2] 注目のニュース [3] 連載のお知らせ [4] ニッチな編集後記 ↓↓↓Zoomを使った「オンラインWebセミナー」開催のお知らせ↓↓↓ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ⇒ケアタウン総合研究所では「オンラインWebセミナー」を6月からスター トします。コロナウイルス対策で集合研修ができない状況が続いています。 「三密(密集、密閉、密接)」にも対応ができ、より身近な研修手法「オ ンラインWebセミナー」を始めます。 ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ ムロさんの応援 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ===「心の免疫力を上げよう~レジリエンスがあなたを守る~」===        中国武漢で始まったコロナウイルス感染。1月は彼岸の火事くらいのつ もりが、3月には外出要請が出始め、4月の中旬には首都圏だけでなく全 国に非常事態宣言が発出されました。 事態の深刻さに「三密行動の抑制」こそ感染防止の要諦とばかりに、 私たちの暮らしと仕事は相当に窮屈になっています。世界的規模では戒厳 令のようなさまのニューヨークやドイツ、フランス、イタリアなどなど。 自粛疲れもピークとなっている感がありますが、医療などの学識経験 者は「1年位は続く」と予測する向きもあります。 そこで問われてくるのがモチベーションです。いくら「負けないぞ」 「がんばるぞ」と思っていても、それ自体にどこか無理強い感が強く、 その強い思いがさらに自らのモチベーションを下げてしまうことにもな ります。 なぜなら、自粛解除の目安を言われていて、それが先延ばしになった らどうなるでしょう。「5月6日までと政府は言ったじゃん」と不満は募 り、「だったらいつまで?」「現場にいる私たちだけがどうして?」 「どうせ・・・」などという不信感や損得勘定(感情)が湧きだしてき たらどうなるでしょう? みなさんは「レジリエンス」という言葉を聞いたことがありますか? レジリエンスとは「精神的回復力」のことを意味します。この提唱者 であるマーティング・セリグマンは「無力感は学習される(学習性無力 感)」の研究の第一人者。90年代からはポジティブな人にフォーカスし、 同じ悲惨な体験をしても「心が折れやすい人と折れにくい人」がいるこ とを研究しました。 レジリエンスの高い人は、ネガティブな面だけでなくポジティブな面 に着目し、一喜一憂しない冷静さも持ち合わせます。 「レジリエンスは先天的に身についた能力ではなく、学習することで 身につけるとされ、心の病の予防ができる」ともされています。 いま、このコロナウイルス禍の先の見えない状況をこれでもかとメ ディアから流されています。しかし「どうにもならない」とネガティブ に認知する習慣がついてしまうと、「もうだめだ」と嘆いて諦めてし まって、心を病んでしまうことになります。 では「心に免疫力」をつくるにはどうしたらよいでしょう。そのキー ワードがレジリエンス。「ストレスからの自然治癒力」です。まずは3つ を試してみましょう。その1つ目が「I can(私は〇〇ができる)」を 浮かべ、困難な状況をどのように乗り越えたかをリスト化し振り返って みましょう。これで自己効力感を高めましょう。第2が「I have(私 には〇〇さんたちがいる)」と周囲の支えてくれる人、相談できる人を 見える化しましょう。そして第3が「笑顔キープ」です。鏡に向かって 笑顔になると気分も「楽しく」なります。とりわけ今の時期には大切な エクササイズです。 折れない心をつくるのはあなたです。 なお、感染症対策の考え方の整理と今後の対応の方向性について、と ても示唆的でわかりやすい論文を発見。おススメです。 「感染症の基本法則とパラドックス」(関沢洋一氏) https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0567.html ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ 注目のニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.新型コロナ、新人研修にも影響~Web活用だけでは限界?~ 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、この時期恒例の新人研修に も及んでいる。訪問介護事業を手がける大手事業者では、座学での研修 はWebの活用などで何とか対応しているものの、OJTによる現場研修が 滞っている状況。最大手のニチイ学館(千代田区、森信介社長)。今年 度の新卒採用は97人に上る。 2.ホームヘルパー、出勤できない職員は1割(全国ホームヘルパー協会) 全国ホームヘルパー協議会は、新型コロナウイルス感染症による訪問 介護業務への影響について緊急アンケートの結果を公表した。全体の1 割で学校休校などで出勤できなくなる職員、2割でシフトの変更などの 対応が必要な職員が発生していた。調査実施時点は3月中旬だが、新型 コロナ感染拡大を受けた利用控えなどで訪問介護利用者が「減った」と する回答も16%あった。感染が広がっている現在はより深刻な影響が出 ていることが予想される。  -------------------------------------------------------------------- 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。 シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/ -------------------------------------------------------------------- ★…‥━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新連載のおしらせ!!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━‥…★ ◎中央法規:月刊おはよう21:コミュニケーション・ケアのレッスン └→連載「3つの演技スキル~身体的・精神的・関係性~」(Vol.2) 演技のスキルを介助技術や相談面接手法に活かすユニークな連載が開始! …◇ 編集後記 ◇……………………………………………………………………… ここ1カ月、クラスターとなった場所は「病院、トレーニングジム、 デイサービス」でしたが、ここ2週間では「病院、介護施設、自宅」と なっています。治療で濃厚接触だけでなく、ケア現場と家庭という「三 密」だからこそよい関係が作られる場所での感染が広がっています。と くに医療従事者や介護従事者で「帰れば自宅に家族(配偶者、子ども、 親)がいる人たち」(通い介護・遠距離介護含む)にとって、陽性者の 出現は脅威です。だからこそ、PCR検査(ウイルスの有無を検査する) と抗体検査(過去にかかったことがあるか:免疫があるか)をまずは医 療従事者や介護従事者にすることが急務ではないでしょうか。体調が悪 くなり陽性反応が出てからではすでに2週間は経過し、周囲に感染しま くっているわけです。また免疫がある人なら治療・看護や介護を行う際 の心理的な恐怖感とストレスはかなり緩和されることでしょう。どこか チグハグ感がぬぐえない対応の数々・・・不安感は増すばかりです。 <ムロ> ※モチベーションアップについてさらに深めたい方へ新刊のご紹介! 「折れない心を育てるケアマネ・福祉職のためのモチベーションマネジメント」  ⇒ https://caretown.com/write/index.html#bo01 ⇒ 中央法規出版 https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/8109/ 個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp …………………………………………………………………………………………… ■ 全てのお問い合わせはこちらまで→ info@caretown.com ■ ご感想はこちらまで→ koe@caretown.com ■ 購読申込→ m@caretown.com ■ 配信停止→ mag@caretown.com ■ 東京スクール申し込み→ i@caretown.com 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 編集及び発行責任者:S.Takamuro 提供:ケアタウン総合研究所( https://caretown.com/ )