┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ケアタウンメルマガ元気いっぱい ┏┏ 第542号  ┏ 2023/02/08 (Wed) ┃ http://caretown.com/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼今週の目次▼ [1] ムロ先生の情熱のアラシ 「これから半年間ならギリ間に合う!~第9期計画への提案~」 [2] 動画でナマ解説「チームケアはサッカースタイルで!」 [3] 視聴用動画サービス「ケアマネの学校」のお知らせ [4] SNS情報の立ち見・立ち読み [5] 編集後記:後だしジャンケン ↓↓↓ケアマネの学校のお知らせ↓↓↓ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ◎視聴用動画サービス「ケアマネの学校」4月リリース! ケアマネとして「さらに学びたい・伸びしろをつけたい、モチベーション アップしたい」あなたと学ぶ動画シリーズがはじまります!3カ月ごとに更新予定! 2023年04月1日(土)配信開始!  ■┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ ムロさんの「情熱のアラシ」 ――――――――――――――――――――――――――――― ==「今ならギリ間に合う!~第9期計画への提案~」== この20年間で介護保険事業計画は8回もバージョンアップしました。 そして第9期計画が市町村で検討が始まります。多くは介護保険課とか 行政が「叩き台」を作り、医療・介護・福祉・住民代表&行政機関で 構成された「計画策定委員会」が審議・決定する流れとなります。 11月の議会にかけなければいけないので、なんと4月~10月の半年 で作り上げるという超特急作業です。議会ではほとんどスルーで通過 しますので「策定委員会」が肝。では喧々諤々の話し合いがされてい るかというと「各界からのご意見頂戴」が儀式化していませんか? 行政側が作った「叩き台」ですから、市町村にとって都合のいい内 容になりがち。計画の前に「わが市町村の現状」として、日常生活圏 域ごとに、人口減少・高齢化・少子化の予測グラフや介護保険財源の 支出状況、要介護認定者数の暦年推移と予測なんてものを延々と見せ られたら、ムードはすっかり「ブルー」。正直、絶望的な気分になっ てしまいがちです。 そこに「次期の第9期計画は・・・」と説明されても、どれだけの 委員が的確な質問や意見が言えるでしょうか?仮に熱い提案をしても 担当課長の「玉虫色の返し」(いかようにも解釈できる言い回し。 例:善処します)でいっきに熱が冷めたり(とか?)。 まあ、このように第9期でも予定調和でコトが進んでしまうなら、 その市町村は2030年には沈没の危機に瀕しているでしょう。 今ならギリ間に合う、そんな予定調和をぶち壊すような提言を、 とりあえず「3つしたい」と思います。 この提言は4日(土)に開かれた「次世代ケアマネジメント研究会 第2回総会」のシンポジウムで私が冒頭に問題提起したものです。時 間がわずか5分でしたのでかなり言葉足らず。参加された方には「私 の真意」をここから読み取っていただければありがたいです。 ちなみに3つの提案の財源はどうするか、ですって?コロナで貯ま りに貯まった介護保険財源を使うのです。支出は少ないのに保険料分 はしっかり貯まっていますからね。人口5万人の北関東のO市でなん と10億円がこの3年間で使っていないというから驚きませんか?(全 国では年約5千億円/余という発表もあり) その第1が「市町村特別加算」の創設です。 いわゆる「上乗せサービス」「横出しサービス」です。市町村の 日常生活圏域ごとに「困り事」は異なります。また免許返納で買物 難民・移動難民・孤立難民が増えています。ならばネーミングをい ろいろ工夫して「市町村オリジナル特別加算」を作ってみてはどう でしょう。とにかく介護サービス事業者はこの3年で青息吐息。20 年間で育ってきた介護サービス事業所の倒産が急ピッチで進んでい ます。名目はいろいろ工夫しましょう。 ケアマネ報酬ならば独自の「独居孤立化特別加算」「ヤングケア ラー支援加算」「離職防止調整加算」などはどうでしょう?メディ アの注目を集めると思います。 ※報酬だと全国一律になってしまうこと。何より関係団体の「パ イの分取り合戦」がはじまってしまいがちなので。 第2が「月々の介護保険料の大減額or大還元セール」です。 23年前、ほぼ全国一律2,800円で始まった介護保険料ですが、今 では6,000円~7000円代。この金額は高齢率+認定率+利用率を予 測して、最後は気合で介護保険課が決める数字です。この3年間、コ ロナで利用は激減したわけです。使うべき財源が残っています。深刻 なのは物価高で年金は目減りしています。そこに年間7~8万円を払わ せるというのはあまりに酷。介護予防にがんばり介護保険を利用しな い老老世帯なら「年間14万円前後」を払いっぱなしなんです。ならば 当事者還元セールとして、9期は「-1,000円」とか「地元商品券ポ イント/月1000円分キャッシュバック」くらいにチャレンジする市町 村が出てきてはどうでしょう? 第3が「家族介護者支援給付金」の創設です。 ドイツと異なり日本では家族介護者に「給付金」は設定されてい ません。私は一般就労を希望しなら家族介護のために「離職」し、 同居介護している40代~60代の子世代に給付金(6~8万円程度)を 払うことを提案します。しかしただ給付はしない。 まずは「社会保険料(年金・国保)」を控除する。将来の無年金 予備軍を作らない、現状の無医療保険者を作らない、国保料を下げる という効果を狙っています。 それと「親の年金に頼る」という惨めさからの解放です。給付金と いう「家族介護労働への社会的評価」による「自己肯定感」の復活で す。(レジリエンス効果) これには「副業・複業」OKにします。それも「介護・有償ボラン ティア」に限ります。社会保険料を控除されると手取りは3~5万円。 これではさすがにキツイ。だから足りない分は日中に週2~4回、親 がデイにいる時間帯などに施設などで働くのです。その稼いだ分はす べてご本人のもの。これで介護人材不足のかなりの一助になります。 着目してもらいたいのは、この期間もせいぜい3~10年前後という こと。親の介護が終わったら飲食やホテル、運転手などの「現業」に 戻っていただければOK。でもその時には「介護技術が身についた飲食 やブティックの店員さん」が育成されているわけです。消費者が高齢 化するなかで民間サービスが求められる要素を身につけた「働き手」 が育っているんです。つまりキャリアチャレンジ&育成をやっている ことになります。 仮に福祉用具しか使ってなくてもケアマネが月1訪問してストレス ケア対策をすれば家庭内虐待の防止にもなります。 まだまだ斬新な提案があります。 これらは「従来の延長線上」の「足し算発想」でなく、2045年 (20年後)のグランドデザインからの「逆算式発想」をしています。 「とりあえずやるけど大丈夫かな?」というモヤモヤした足し算式で なく、「○○であるために今から○○の準備を始める」という「逆算式 発想」でこそいまの現状をブレイクスルー(突破力)できると考えま す。 みなさん、第9期の市町村が行うパブリックコメントに、この3つ の提案をやってみて下さい。きっとなんらかのインパクトがあり議論 が活性化すると期待しています。 ★…‥━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 月刊ケアマネジメント2月号 ムロ先生のナマ解説! ~チームケアマネジメントは「野球型」から「サッカー型」で!~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━‥…★ 月刊ケアマネジメント2月号の特集は「チームケアマネジメント」。 巻頭インタビューで「ケアマネジメントは野球型からサッカー型へ」 をテーマに4Pを語っています。そのダイジェスト版として動画でナマ 解説(約5分)をアップロードしました。ご覧ください。   ⇒ https://vimeo.com/796540875 ★…‥━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ムロ先生視聴用動画サービスの開始のお知らせ!!! ~プロフェッショナルな未来の自分に出会いませんか?~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━‥…★ 「あなたの学び」を応援する「未来プロジェクト:ムロ先生視聴 用動画サービス」がいよいよ4月よりスタートします。 中堅・ベテランだからこそ「今さら聞けない」「伸びしろを伸ば してくれる」「背中を押してくれる」のがムロ先生の視聴用動画サー ビスです。もちろん成長したい新人ケアマネさんもOKです! 法定研修だけで、わずか数人の事業所で仕事だけの日々では、 「プロとしての成長」はむずかしいでしょう。 「いつでも・どこでも・なんどでも」学べるのがムロ先生の動画 学習サービス。 あなたを成長させるのはあなたです!!!   ・23年度テーマ:聴き取り力、文章・記録の技術、質問力、ファシリテーション力 ・予価 55,000円(先行受付の方のみ¥38,500円を予定)   ⇒ 詳細はメルマガとFacebookで順次公開で!(^^)!  ┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗■ SNS情報の立ち見・立ち読み ――――――――――――――――――――――――――――― 1.年金支給額1.9%増は焼け石に水 高齢者の物価上昇率は平均2.5% より過酷、足元では5%に迫る(2023.02.02日刊ゲンダイ) https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318102 2.孤独・孤立対策の新法案 今国会に提出へ 対策「本格実施する」 (2023.02.03朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASR23049PR22UTFL00D.html?iref=pc_ss_date_article 3.シルバー人材センター、会員減少 年金受給遅くなり「しっかり稼 ぎたい」(2023.01.30朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/DA3S15541000.html?iref=pc_ss_date_article 4.高齢者のギャンブル依存が増加、のめり込んでしまう理由(2023. 02.07 岡本一道:政治経済系ジャーナリスト) https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ …◇ 編集後記「後だしジャンケン」 ◇………………………… 恐れていた犯罪がリアルになりました。「ルフィ」なる複数人の犯 罪者集団が闇バイトで集めた素人にチームを組ませ、小金のありそう な高齢者宅を侵入強盗するという事件です。生活困窮の若者たちが言 葉巧みな「お仕事」というキーワードで翻弄され、犯罪に手を染めて いく。そこで問題視したいのは「名簿」です。病院のカルテデータを 持っているのには驚きです。実はケアマネが持っているフェイスシー トは彼らにとっては超おいしい資料ともいえます。どこまで書くか、 何を書かないか・・・そのあたりのルールコードをどうされています か?利用者(家族)保護としても独自の対策が求められる時代になっ てきました。 今回の情熱のアラシ「3つの提案」はいかがでしたか?無理難題か もしれないけど、だれかが声を上げることで始まることも。次回も お楽しみに!!!・・・<ムロ> ※モチベーションアップについてさらに深めたい方へ 「折れない心を育てるケアマネ・福祉職のためのモチベーションマネジメント」  ⇒ http://caretown.com/write/index.shtml#bo01 ⇒ 中央法規出版  https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/8109/ 個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp …………………………………………………………………………… ■ 全てのお問い合わせ→ contact@caretown.com ■ ご感想はこちらまで→ contact@caretown.com ■ 購読申込→ subscribe@caretown.com ■ 配信停止→ unsubscribe@caretown.com ■ ケアマネの学校 問合せ → contact@caretown.com 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 編集及び発行責任者:S.Takamuro 提供:ケアタウン総合研究所( https://caretown.com/ )